「努力は嫌いです。でもFXは簡単に儲かるんですよね??」
・・・
・・・
ある人に言われた言葉です。最初はなにかの冗談だとおもいました。
なので、私も軽く返しました。
「儲かるときは簡単に儲かるよ」
FXでは負けている人のほうが多いのは馬鹿でも知っています。
でも冗談でもなんでもなかったのです。
飲みかけのビールをグィと一気飲みしたあとに、
「FXで儲けて仕事を辞めるんだ」
まるでこの世界が打ち出の小槌のように感じているようでした。
「デイトレでは毎日がお金が入金されます」、「普通の主婦が簡単に1億円儲けた・・・」など
ネットや雑誌の文面で、FXは簡単に儲かると思い込んでいるようです。
「儲かるときは簡単に儲けるけど、損するときも簡単に損をするよ。
損をしている人の方が圧倒的に多いからやるのならちゃんと勉強したほうがいいよ。」
私は彼に少しだけマジメにアドバイスをしました。
「大丈夫!FXって安いとき買って、高いときに売ればいいんでしょ?
オレはきっと儲かるから。」
私はそれ以上何も言いませんでした。
手元に残っているビールをサッとあけ会話を変えたのは言うまでもありません。
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FXは簡単に儲かるのか?
こんにちは。あふはなです。
え~、あまりにもふざけた見出しですよね。これ見ている人怒らないでくださいね。こんな見出しをつけることがすでに間違っていますが上記の話は本当に私が言われた話です。
この友人はテレビで「アベノミクス相場」の特集を見たそうです。たしかに2013年は為替はある意味簡単でした。
これは2013年のドル円のチャートです。見事に上昇しています。こういう相場ならどこか適当な所でロングでエントリーして、ほっておけばOKです。事実、2013年はたくさんの株長者、為替長者が誕生しました。
しかし、2014年はすでにむずかしい相場に変化しています。2013年に儲かった人で資金をすでに飛ばした人もたくさんいます。
「FXって儲かるんでしょ?」
こうやって言っている人にはこのチャートを見てほしいです
大暴落チャートです。
こういう大暴落が2,3年に1回の確率でおきます。このような状況になった時に「上手く逃げれる」トレーダーが利益を出せるトレーダーです。ほとんどのトレーダーは大暴落を他人事のように捉えているようです。オメデタイとしか言いようがありませんね。どれだけ言っても「自分は暴落には巻きこまれることはない」と根拠なく思っているのです。
常勝トレーダーが大暴落時に上手く逃げるために普段どんな事をしているか知っていますか?
それは、いつ来るかわからない暴落にそなえて、ある程度の損失が出たら保有をやめて損切りします。この損切りこそが唯一の暴落に備える方法です。
それでも、損切りした10回のうち、半分以上は損切りをしないで我慢していれば元の金額に戻ることも多いのです。
それでもいつかくる暴落にそなえて損切りします。それをやり続けるのです。それがアナタに出来ますか?
できなければ遅かれ暴落に巻きこまれます。
さぁ、簡単に儲けるれると思いますか?
損切りする勇気
FXは簡単に勝てると思って相場の世界に入ってみた。でも利益がでない。原因は「損切り」です。この損切りがとんでもなくむずかしいのす。FXで負けている負け組は100%で損切りでつまづいています。どうしても損切りができないのです。
実は、最初は損切りが出来ます。誰でも出来ます。でも、連敗が重なっていくと人は一気に損切りができなくなります。当たり前ですが人間は損をするのが誰でもイヤです。「オレだけは勝てる」と思ってこの世界にきて損失を出すのは許せないのです。
だんだん、損切りを認めるのが許せなくなります。
「戻れよ!!!!!」
怒りにも似た感情です。いや、怒りというよりはムカつきでしょうか。そして損失額が大きくなってくるとこう変わります。
「戻ってくれ・・・」
だんだんと弱気になります。ここで損切りしていれば大きな問題にはなりません。でも、ここまで来たらもう切れません。この段階の損失額なんて想定していません。絶対に切れません。
そして、もっと損失額がひどくなると、
「神様お願いです。次からはちゃんと損切りするから、なんとか建値に戻ってください」
・・・
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もちろん、値段が戻ることはありません。損切りしていればこんな事にはならなかったのに・・・
そして、
そして、
さらに損失額が大きくなると心が折れます。多くの人はこの段階でようやく損切りします・・・
損切りをするにも最初のトレードスタイルが出来るまでは勇気が必要です。「割り切り」といった方が正解でしょうか?
愚か者のたちの捨て台詞
大きな損失をだした、負け組はこの段階でようやくFXのむずかしさに気がつきます。損切りをルール通りに行う大切さが少しだけ理解が出来た瞬間です。やった人しかわからないでしょうが、損切りをルール通りに行うのはけっこうむずかしいです。頭では「損切りをやった方がいい」とわかっていてもけっこう大変です。
勝ち方が身につかないまま、相場の世界から退場する人は多いです。
そして、こうやって言うのです。
「FXなんて、やらないほうがいいよ」
「オレはツイてなかったよ」
「FXなんてギャンブルじゃん」
負け組の捨て台詞です。そして、この段階で諦めなかった人だけが勝ち組に近づきます。みんな同じ道をたどるみたいです。
奇跡なんて望むな!「勝つ」ってことは…そんな神頼みなんかじゃなく…具体的な勝算の彼方にある…現実だ…!勝つべくして勝つ…!
出典賭博破戒録カイジ 7巻