「なぁ、あふちゃん、俺しばらくFXを休んでいたんだけど近々再開しようと思っているんだ」
いつもの飲み仲間であるKさんと居酒屋で飲んでいたときにこう言われました。
「えっ、Kさん、FXを休んでいたんですか?」
「そうなんだよ、今年は大きな下落に2回巻き込まれてさ……。さすがに……」
Kさんは仕事は相当出来る人です。働いている会社も電機メーカーで一部上場でエリートと言ってもいい人です。そんなKさんでもFXは勝てないでいました。ちなみにけっこう感情に左右されるタイプです。(基本、人の言うことは聞きません笑)
そんなKさんにFXを休んでいた場合の復活の時期を相談されました。
「ねぇ、Kさん、近々再開する意味的なものってあったりするんですか?」
「うん?根拠?それは……資金的にもメンタル的のも落ち着いたから!!!」
……。
……。
……。
これ、やばいパターンなのですが、言って聞くKさんではないのでソッと会話を変えておいたことは言うまでもありません。
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大きく動いて今までの展開と大きく変わった時
FXで休む時の状況って「負けトレードが相当の数が続く」か「大きな損切り、もしくは強制ロスカットにかかった」場合の2択、もしくはその両方を一気にくらったときです。
そして、そんな状況でFXを休むという選択は間違っていません。むしろ正解です。
FXを休むって実は相当ムズカシイことなんです。「儲けたい」と思ってFXを始めるのに上手くいかないから休むということは自分の資金が減った状態を受け入れることになるので休むという選択肢はなかなかできません。むしろ、損を取り返そうとポジションを持とうとします。
そんな人がほとんどのFXの世界で「休む」という決断は「よっぽどメンタルが強い」か、「立ち直れないほど心を叩き折られたか」のどちらかです。
どっちの理由にしろ、せっかくFXを休んだのであればトレードを復帰するときはベストなタイミングで復帰したいものです。そんな復帰時期を「資金が溜まったから」とか「メンタル的に落ち着いたから」とかで決めてはいけません。
1番自分が勝ち組になれるタイミングで復帰するべきです。それはズバリ……
「大きく動いて今までと展開が変わったときです。」
FXで負け続ける時というのはチャートに翻弄されてロングのポジションを持っては刈られ、ショートのポジションを持っては刈られ……ってなったときです。もしくは損切りも出来ずにズルズルと損が膨らんで泣く泣く切った場合です。
そんな状態の負け組が勝ち組になろうと思ったら上がったり下がったりするようなレンジ相場ではなく一直線にトレンドが出ている時にトレードするべきです。そしてそんな一直線に動く状態というのは大きなニュースが出ないとなりません。
FXは国の政策や、金利などで方向性が決まります。そこに集団心理が加わってきます。上がり続けた相場は必ず下落するし、下がり続けた相場は必ず上昇します。
振り回されるから負け組なんです。だからこそ、復帰するときはチャートに振り回されないですむタイミングで復帰するべきなんです。それが、「大きく動いて今までと展開が変わったとき」です。
休む期間はあまり関係がない
よくFXを休んでいた人から聞くのが「もう、3ヶ月もトレードしていないからそろそろ」とか「1ヶ月休んでメンタルが落ち着いたから次は冷静にトレードする」とかです。
ぶっちゃけ、FXを休んでいた期間って復帰する何の目安にもなりません……。
休んでいる間は冷静なので、「次はこうすれば……」とか「次からはこんなルールで」とか自分がどういうトレードをしていくのかを見つめ直します。それ自体はメチャクチャ正しいです。でも、いざ、トレードを始めるとそんな冷静な考えはあっさりとチャートに振り回されて消えていきます。
上で書いたようにFXを一時的に休むのは本当にムズカシイのです。勝ち組の人は休む大切さや休む意味を正しく知っているので簡単なのですが、負け組には本当にムズカシイ……。
それをせっかく休む事ができたのなら休んだ期間なんかで復帰時期を決めてほしくないというのが僕の本音です。
退場の時のパターンは知っておくべき
FXをギャンブルにしないためにも参加者の退場パターンを知っておくことは大事なのでまとめておきます。
・最初はちゃんと損切りが出来ているのに連敗が続いて最後には逆指値を解除してしまい、一気に悪いニュースがでて損失が膨らみ切れなくなって強制ロスカット
・レンジ相場でトレードをしてしまい往復ビンタを何度もくらい、勝ちトレードがほしいばかりに利確が早くなりリスクリワード比率がおかしくなって、損切り貧乏になる。
・自分のトレードパターンがないので何となくポジったらその瞬間に反対方向に一気に動いて損切りできない。
・ネットで有名な人が「○○円のラインまでは間違いない」みたいなことを言っていたのを鵜呑みにして反対方向に動いても損切りできない。
・負けトレードが続いて一発逆転でレバレッジを最大でポジションを持ってしまい、秒殺で損切りが続き、トレードが壊れる。
他にもまだまだありますが、こんな感じで資金を減らしてしまいFXの世界から退場していきます。逆に言えばこれらのことをやらなければ退場にはなりません。(まぁ、ほぼ無理なんですけどね……。)
自分がFXを休んでいるときに自分がFXの退場パターンに当てはまるトレードをしていないかを振り返るのは凄く大事です。チャートに振り回されている状態では復帰しても絶対に利益は伸びません。
FXで勝ち組になる1番シンプルな方法は1回持ったポジションの利幅をたっぷり伸ばして、他の数回の損切りをひっくり返すことです。FXを休むキッカケになったトレードを振り返ってみてください。
最後に
FXを休んでいる間というのは冷静に考えることができるので、自分がどれだけマヌケなトレードをしていたかを客観的に考えることができます。そして「次からはそんなことは絶対にしない」と誓います。そして復帰するとあっさり同じことが繰り返されます。
FXで勝つためには、チャートを攻略しようとアタマで考えていたのではダメなことに気がついてほしいのです。
勝つための方法はただ1つだけです。「勝ちトレードを出来る限り伸ばすことです」
だからこそ、FXに復帰するときは今までのようにチャートに振り回されていたときではなくて、展開が変わって上方向もしくは下方向に動きそうなニュースが出た時がベストです。
「そんな簡単にニュースなんて出ない」という意見もあるでしょうが、けっこうあるもんですよ。ニュース自体も、毎日目を皿のようにしてチャックしなくても大丈夫です。金利、日銀などの銀行系の発表、などを抑えておけば大丈夫です。
トレンドが変わるときはほとんどが金利や金融政策が変わったときです。
せっかくFXを休むことができたのであれば、勝てるチャートになったときに復活してください。決して気分で決めないでください。