「ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!」
あるFX仲間と居酒屋で飲んでいた時に友人がこう叫びました。
その友人はロングした瞬間に下落することが多いというのを嘆いていました。
(それはアンタが下手なだけだよ)
思った事を簡単に口にだすほど私は野暮ではありません。
引き続き友人の愚痴を聞いていました。30分も聞いていたときでしょうか、
「どんな、トレードでやっているの?」
つい、聞いてしまった一言・・・
「シグナル配信」
「移動平均からの反発」
「チャートの形をみて・・・」
「レジサポのブレイクアウト」
「フィボナッチの反発」
「雇用統計トレード」
色々な手法が出てきます。
「どの手法が一番勝てるの?」
そうやって聞いても
「・・・よくわからない。」
それからは当たり障りのない会話をして居酒屋を後にしました。
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なんでいくつもの手法が出てくるの?
こんにちは。あふはなです。
上記の話は先日、私の周りであった話です。どこにでもあるようなFXで負けている人のおもしろくもなんともない話です。私は負け組トレーダーと話すうちにある共通項をみつけました。
「負け組ほどいくつもの手法を使いながらトレードしている」
ほんとうにどの負け組に聞いても5個も10個もトレード手法を使っているのです。そして、その1つ1つの手法がまた中途半端な状態です。負け組トレーダーは勝つ気があるのでしょうか?
「ドMなのか?」
私がこう思った事がある負け組トレーダーも一人や二人ではありません。お金を捨てたいとしか思えないほど、1つの手法を使いこなせないのです。最終的にはそれは手法ではなくて「勘」とか「ただのポジポジ病」なのかもしれません。
もしかしたら負け組の人はポジポジ病の人が多いので勘でエントリーしているのをごまかすために手法が多いフリをしているのかもしれません。
お茶目な勘違いさんですね。
負け組の手法使用期間
負け組の手法使用期間を調べてみました。ネットからの情報を拾っていっただけなので正確かどうかはわかりませんが、一番多い答えが1ヶ月でした。たった1ヶ月です。
1ヶ月たったら「勝てない」と判断して次の手法を探す傾向にあるようです。
「馬鹿かもしれない」
「1ヶ月でその手法の優位性なんて判断できないだろ」
私はこう思います。
たった1ヶ月で何回その手法を試す機会があるのだろうか?甚だ疑問です。当たり前ですが、相場は似たような展開になることはあっても同じ相場は二度とありません。
FXの個人トレーダーは例外なく稼ぎたいと思って、この世界に足を踏み入れます。雑誌やネットで「20万を1億にしました」とか「FXを始めて仕事も辞めて悠々自適生活」みたいなのにあこがれている人がとても多いです。
でも、
「簡単に儲けたいと思ってこの世界に来たのに、とても簡単ではない世界」
その事に気がつけない残念な人だから負け組なのかもしれません。相場は決して簡単ではないのです。
(あるレベルを超えてシンプルなトレード感を持てたときにすっと簡単な世界に変わってきます)
でも負けている人は「勝ちたい」のです。だからこそ使えない手法はすぐに損切りします。そんなに相場は簡単ではないと言うことに気がつかないで・・・
でも利益が出ているトレーダーは1回1回の「勝ち」にはこだわりません。トータルで利益が出ることにこだわります。だから「上手く負けること」にこだわります。上手く負けるからこそ、利益が残ると考えています。
繰り返し書きますが「負けている人は勝ちたいのです」だからこそ、勝てる手法を探し続けるのです。そして負け続ける・・・確実にドMですね。
その結果として「自分に身についていない中途半端な手法」だけが残ります。だから手法だけは無駄に色々と知っています。
手法を選ぶ基準
それではそんな「勝ちたい負け組トレーダー」が手法を選ぶ正しい基準とはなんでしょうか?
勝率?
利益率?
・・・
・・・
答えは「自分の環境に合っていて、自分の性格にあっているか」です。
勝率とか利益率とかは結果論です。たとえば、負け組はほとんどの人が兼業トレーダーです。本業が忙しくて毎日帰宅するのが夜中の23時とか24時だとかです。そんな人が「毎日2,3時間の空いた時間を使ってデイトレで20万円を1億円に」みたいな文章にあおられてデイトレをやっても100%負けます。
毎日23時と24時に帰ってきて寝るまでの数時間で自分に都合のいい値動きは滅多にしません。だからこそ、理想のチャートになるまで「待つ」必要があります。
でも、ほとんどの負け組はチャートを見た瞬間に自分のもっている中途半端にみについている手法の中からエントリーできそうな手法を探してエントリーします。
「意味がわからない」
って思えた人はきっと勝ち組か勝ち組になれる可能性のある人です。自分に都合のいい理由でエントリーして勝てるわけありません。だから負けるのです。
カッとなる性格の人に短期のトレードは向きません。利確の誘惑に簡単に負ける人はスイングは向いていません。自分がトレードできる総時間と時間帯に自分の性格を足して手法は考えるべきなのです。
1つの手法をじっくりとものにする
やってみればわかりますが、「1つの手法に徹底的にこだわって」トレードするとそんなに負けません。そこに損切りと利確のバランスであるリスクリワード比率をちゃんと設定してこだわってトレードすれば以外とトータルプラスになります。
稼いでいる人や専業の人は例外なく少数の手法でトレードをしています。
「またこのパターンなの」
いつもいつもいつも同じようなパターンでエントリーして同じように損切りして同じように利確します。近くで見ていて面白みがありません。でも同じトレードの繰り返しが、s同じように見えるチャートでも「普段よりもっと引きつけてエントリーしたほうがいい」とか「いつもより早く損切りしたほうがいい」とか経験で今まで見えなかったものが見えるようになります。
だからこそ1つの手法のプロになる価値があるのです。
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負け組ほど中途半端に手法を利用している。
1つの手法を極めるのが稼ぐ近道である。